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認知症について

理事長・院長 太田 正幸


 ①認知症(痴呆)の原因は様々なものがあります。例えば、脳内出血、脳梗塞、事故などによる脳の外傷、アルコールの取りすぎによるもの等。他に、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、ピック病型認知症、ハンチントン病型認知症、レビー小体型認知症等々を上げることができます。
 これらの認知症を細かく説明することは紙面の関係上できかねますが、認知症にもアルコールの取りすぎによるものは回復する事が多く、アルツハイマー型認知症や血管性認知症は進行をゆっくりとするお薬が開発されています。
 認知症の中心症状の主なものは、「物忘れ」ですが、歳をかさねると誰でも物忘れはひどくなってきます。「人の名前が覚えにくい」、「電話番号をわすれてしまう」等ですが、これは加齢にともなうもので、そういった方々が必ずしも認知症になるわけではありません。 65歳以上の高齢者で認知症になられる方は約10~15%と言われています。

 ②周辺症状は、暴言。暴力、徘徊、幻覚、妄想などを指しますが、これらは良いお薬が開発されており、1~2ヶ月で治るものです。場合によっては入院も必要になる時がありますが、この症状はとれれば、ご家庭での介護も可能になります。

 ③うつ病との鑑別
 うつ病は思春期~高年期のどの世代でも見られるもので、10人に1人が一生のうちに一度はなると言われています。一番多いのが65歳以上の高齢者で、認知症とまちがえられやすいのです。うつ病は必ず治る病気ですので、正しい治療により回復します。

 ④認知症の予防には運動や、頭を使う、他人との会話、将棋、囲碁、刺繍、編み物等をすることが大切で、一人で閉じこもって、テレビをみることばかりしていてはいけません。

 もう春です、これからでも遅くはありません、できるだけ、楽しくお過ごしになられたらいかがでしょう?

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