後期高齢者医療制度について 理事長・院長　太田 正幸

本年４月１日より、いよいよ後期高齢者医療制度が発足しました。これは全ての７５歳以上の方々が対象で、いままで加入をされていた医療保険から、後期高齢者医療保険に加入しなくてはなりません。

保険料は約６０００円で介護保険料約４０００円とあわせて、一月、約１万円を年金から天引きされます。窓口負担は、現役並み所得者＝３割、低所得者＝１割といままでと変わりありません。

これだけでも問題ですのに、政府は、後期高齢者とそれ以下の世代で、病院・診療所に払われる診療報酬（医療の値段）を別建てにし、格差をつけようとしています。

これが導入されると、後期高齢者に手厚い医療をする病院・診療所ほど経営が悪化するようになり、後期高齢者は、“粗悪医療”や“病院追い出し”をせまられることになります。

私ども、医療法人社団　正仁会は、患者様や利用者様がおいくつであっても、今まで、ご苦労をしながら、わが国の発展にお勤めになってこられた方々をないがしろにするつもりはありません。